40歳の女性。下顎左側第一大臼歯は失活しており、数日前から歯が浮いた感じと噛んだ…
40歳の女性。下顎左側第一大臼歯は失活しており、数日前から歯が浮いた感じと噛んだときの痛みがある。急性の根尖性歯周炎の経過と、慢性化したときの病態について正しいのはどれか。3つ選べ。
- ⑴ 膿が骨膜の下にたまった時期に、痛みが最も強くなる。骨膜は伸びにくく、その下に膿がたまると強い痛みが生じます。
- ⑵ 膿が骨膜を破って粘膜下に出ると、痛みは和らぎ波動を触れる。膿が粘膜下に出ると圧が下がって痛みが和らぎ、波動のある腫脹となります。
- ⑶ 慢性化すると根尖に肉芽組織ができ、透過像がみられる。慢性の根尖性歯周炎では歯根肉芽腫などができ、根尖部の透過像として写ります。
- ⑷ 急性の時期でも、打診痛や噛んだときの痛みはほとんどみられない。急性の根尖性歯周炎では打診痛や咬合痛が強くみられます。
- ⑸ 根尖性歯周炎は、歯髄が健全な生活歯に多く起こる病変である。根尖性歯周炎は、歯髄が壊死・感染した失活歯に多く起こります。
解説
骨膜下の時期に痛みが最も強いこと、粘膜下に達すると痛みが和らいで波動を触れること、慢性化すると根尖に肉芽組織ができ透過像を示すことの3つが正しいです。急性化膿性の根尖性歯周炎では、膿は根尖の骨の中から骨膜の下、さらに粘膜の下へと広がります。伸びにくい骨膜の下にたまる時期に痛みが最も強くなります。慢性化すると、根尖に歯根肉芽腫や歯根嚢胞ができ、エックス線写真で透過像となります。
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