30歳の女性。前歯の色が気になると来院した。上顎右側中切歯は数年前に根管治療を受…
30歳の女性。前歯の色が気になると来院した。上顎右側中切歯は数年前に根管治療を受けた失活歯で暗く変色しており、ほかの前歯は生活歯でやや黄色い。歯の漂白について正しいのはどれか。3つ選べ。
- ⑴ 齲蝕のある歯から優先して漂白し、その後に齲蝕を治療する。齲蝕があると漂白剤が歯髄を刺激するため、先に齲蝕を治療します。
- ⑵ 漂白剤は、コンポジットレジンの修復物の色も歯と同じように白くする。修復物の色は漂白では変わらないため、漂白後に修復をやり直すことがあります。
- ⑶ ホームブリーチでは、過酸化尿素を含む薬剤をトレーで用いる。過酸化尿素は口腔内で分解して過酸化水素を出し、歯を漂白します。
- ⑷ 失活歯の変色には、髄腔内に漂白剤を封入する方法を用いる。失活歯は髄腔に薬剤を封入して内側から漂白するウォーキングブリーチ法を用います。
- ⑸ 漂白の後に、一時的に冷たい物がしみる症状が出ることがある。漂白剤の影響で一時的な知覚過敏が起こることがあります。
解説
ホームブリーチで過酸化尿素を含む薬剤をトレーに入れて使うこと、失活歯では髄腔内に漂白剤を封入すること、漂白後に一時的な知覚過敏が起こり得ることの3つが正しいです。生活歯の漂白には歯科医院で行うオフィスブリーチと、患者が自宅で行うホームブリーチがあります。失活歯の変色は髄腔の内側から漂白します。修復物の色は変わらないため、必要に応じて漂白後に修復をやり直します。齲蝕は先に治療します。
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