動物実験で、大脳皮質を含む脳幹より上の部分を切り離しても、口腔内に食物を入れると…
動物実験で、大脳皮質を含む脳幹より上の部分を切り離しても、口腔内に食物を入れると下顎がリズミカルに開閉する運動が起こった。この咀嚼のリズムを作り出しているのはどれか。
- ⑴ 大脳皮質の一次運動野にある顔面の領域大脳皮質は咀嚼の開始や調節に関わりますが、この実験では切り離されています。
- ⑵ 視床下部にある摂食の中枢と満腹の中枢視床下部は食欲の調節に関わり、顎の開閉のリズムは作りません。
- ⑶ 小脳の虫部にある運動の学習の回路小脳は運動の協調に関わりますが、この実験では脳幹より上が切り離されています。
- ⑷ 脳幹にある咀嚼の中枢パターン発生器脳幹の神経回路が咀嚼の基本的なリズムを作り出し、上位中枢がなくても運動が続きます。
- ⑸ 脊髄の前角にある運動ニューロンの集まり咀嚼筋を支配する運動ニューロンは脳幹の三叉神経運動核にあり、脊髄ではありません。
解説
咀嚼のリズムは、脳幹にある中枢パターン発生器が作り出しています。脳幹には、感覚の入力がなくても一定のリズムで神経活動を生み出す回路があり、三叉神経運動核などを介して咀嚼筋を交互に働かせます。大脳皮質は咀嚼の開始や調節を担い、歯根膜や筋からの感覚は食物の硬さに応じて力を調整しますが、基本のリズムは脳幹で作られるため、上位の脳を切り離しても周期的な開閉運動が起こります。
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