60歳の男性。脳卒中の後に飲み込みにくさが残っている。嚥下造影検査を計画するにあ…
60歳の男性。脳卒中の後に飲み込みにくさが残っている。嚥下造影検査を計画するにあたり、正常な嚥下で、食塊が咽頭を通過する間に起こる動きを確認した。正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 咽頭を通る段階は意志で始まり、途中で自由に止められる。食塊が咽頭に入った後の動きは反射によるもので、意志で止めることはできません。
- ⑵ 輪状咽頭筋が強く収縮することで、食道の入口が開く。食道入口部は輪状咽頭筋が弛緩することで開きます。
- ⑶ 食塊が咽頭を通る間も、呼吸は止まらずに続けられる。食塊が咽頭を通る間は呼吸が一時的に止まり、誤嚥が防がれます。
- ⑷ 軟口蓋が挙上して鼻咽腔を閉じ、食塊が鼻腔へ逆流するのを防ぐ。軟口蓋の挙上と咽頭後壁の動きで鼻咽腔が閉じ、鼻腔への逆流が防がれます。
- ⑸ 喉頭が前上方へ引き上げられ、喉頭蓋が気道の入口を覆う。喉頭の挙上と喉頭蓋の反転により、気道の入口が閉じられます。
解説
軟口蓋が挙上して鼻咽腔を閉じること、喉頭が前上方へ挙上して喉頭蓋が気道の入口を覆うことの2つが正しいです。食塊が咽頭を通る段階は反射によって進み、鼻腔と気道への通路を閉じて食塊を食道へ送ります。この間、呼吸は一時的に止まります。食道の入口では輪状咽頭筋が弛緩して入口が開き、食塊が通過します。脳卒中の後ではこれらの動きのタイミングが乱れ、誤嚥が起こりやすくなります。
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