顎関節症の患者に下顎の動きを説明するため、正常な下顎運動を確認している。正常な下…
顎関節症の患者に下顎の動きを説明するため、正常な下顎運動を確認している。正常な下顎運動について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 口を開けるときに中心となって働く筋は、咬筋と内側翼突筋である。咬筋と内側翼突筋は閉口筋で、開口には外側翼突筋や舌骨上筋群が働きます。
- ⑵ 下顎を後方へ引く主な働きは、顎舌骨筋の前部の線維が担う。下顎の後退には主に側頭筋の後部の線維が働きます。
- ⑶ 大きく口を開けると、下顎頭は回転に加えて関節結節の方へ前下方に滑走する。開口の初期は主に回転し、大きく開くにつれて下顎頭が前下方へ滑走します。
- ⑷ 下顎を前方へ突き出すときは、左右の外側翼突筋がともに収縮する。両側の外側翼突筋が同時に収縮すると、下顎は前方へ移動します。
- ⑸ 右側方運動では、右側の下顎頭が前内下方へ大きく移動する。右側方運動で前内下方へ大きく動くのは左側(平衡側)の下顎頭です。
解説
大きく開口すると下顎頭が回転に加えて前下方に滑走すること、前方運動で左右の外側翼突筋が収縮することの2つが正しいです。開口の初期には下顎頭は主に回転し、さらに大きく開くと関節円板とともに関節結節の方へ滑走します。側方運動では、移動する側の下顎頭はほぼその場で回転し、反対側の下顎頭が前内下方へ大きく動きます。閉口筋は咬筋・側頭筋・内側翼突筋で、下顎の後退には側頭筋の後部が働きます。
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