65歳の男性。舌の表面がなめらかになり、味が分かりにくいと訴えて来院した。舌の観…
65歳の男性。舌の表面がなめらかになり、味が分かりにくいと訴えて来院した。舌の観察では、舌の前方に散在する赤い点状の乳頭が減っていた。舌の乳頭と味覚の仕組みについて正しいのはどれか。
- ⑴ 有郭乳頭の味蕾からの情報は、主に三叉神経の下顎神経が伝える。舌の後方にある有郭乳頭の味覚は、主に舌咽神経が伝えます。
- ⑵ 茸状乳頭の味蕾からの情報は、鼓索神経を通って伝えられる。舌の前方3分の2にある茸状乳頭の味覚は、顔面神経の枝の鼓索神経が伝えます。
- ⑶ 舌の部位ごとに感じる味の種類が分かれ、舌尖では主に苦味を感じる。基本の味は舌のどの部位の味蕾でも受容でき、部位で明確に分かれてはいません。
- ⑷ 味細胞は一度作られると入れ替わらず、生涯同じ細胞が働き続ける。味細胞は約10日の周期で新しい細胞に入れ替わっています。
- ⑸ 糸状乳頭には多数の味蕾があり、味覚の受容の中心を担っている。糸状乳頭には味蕾がほとんどなく、主に触覚や食物の保持に関わります。
解説
茸状乳頭の味蕾からの情報は鼓索神経を通って伝えられる、という記述が正しいです。舌の前方3分の2に散在する茸状乳頭は赤い点状に見え、その味蕾からの情報は顔面神経の枝の鼓索神経が伝えます。舌の後方の有郭乳頭の味覚は主に舌咽神経が担います。糸状乳頭は数が最も多い乳頭ですが味蕾をほとんどもちません。味細胞は短い周期で入れ替わるため、亜鉛不足などで新生が妨げられると味覚障害が起こります。
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