歯科診療所で、問診票にB型肝炎ウイルスの持続感染があると記載した45歳の男性に、…
歯科診療所で、問診票にB型肝炎ウイルスの持続感染があると記載した45歳の男性に、下顎右側第二大臼歯のスケーリングを行う。標準予防策の考え方に沿った対応として適切なのはどれか。
- ⑴ ほかの患者と同じ手順で手袋・マスク・ゴーグルを着け、使用器具は洗浄後に滅菌する。標準予防策では、感染症の有無にかかわらず全患者の血液・体液を感染性があるものとして同じ対策をとります。
- ⑵ 歯石の除去は飛沫が少ない処置であるため、手袋を着けた後のゴーグルの着用を省略する。スケーリングでは血液を含む飛沫が生じるため、眼の防護が必要です。
- ⑶ 血液が付いた器具は、洗浄の工程を省いてそのまま高圧蒸気滅菌器に入れる。有機物が残ると滅菌の効果が下がるため、滅菌の前に洗浄を行います。
- ⑷ 診療の順番をその日の最後に回し、申告のある患者に限って防護具を着ける。申告のない感染者もいるため、防護具を申告の有無で使い分けるのは標準予防策の考え方に反します。
- ⑸ 使用したハンドピースは、外表面を消毒用エタノールで拭いてから次の患者に用いる。ハンドピースは内部まで汚染されるため、患者ごとに洗浄・注油して滅菌します。
解説
ほかの患者と同じ手順で防護具を着け、器具を洗浄後に滅菌する対応が適切です。標準予防策は、感染症の有無にかかわらず、すべての患者の血液・体液・粘膜を感染の可能性があるものとして扱う考え方です。申告のない感染者もいるため、申告の有無で対策を変えることはしません。ハンドピースは内部まで汚染されるので患者ごとに滅菌し、滅菌の前には有機物を落とす洗浄が欠かせません。スケーリングでは飛沫が生じるため眼の防護も行います。
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