11 歳になったA 君は間欠的自己導尿を自分で実施している。本日の定期受診時の尿…
次の文を読み106〜108 の問いに答えよ。A 君(5歳6か月、男児)は、二分脊椎のため、繰り返し使用できるカテーテルによる間欠的自己導尿を両親が実施している。現在、間欠的自己導尿は、保育所での実施を含めて1日6回行うよう医師が指示しており、自宅では両親が導尿している。A君は下肢の運動機能障害があるが、自分で車椅子からトイレに移動でき、指先の微細な動きもできる。外来受診の際に母親から「地元の小学校に入学予定です。小学生になったら自分で導尿できたほうが良いと聞きました。A も間欠的自己導尿をやってみたい、と言っています。どのように進めたらよいか分からず、焦っています」と看護師に相談があった。
11 歳になったA 君は間欠的自己導尿を自分で実施している。本日の定期受診時の尿検査で、尿蛋白+、赤血球(−)、白血球2+、尿の混濁+の所見がみられた。受診に付き添った父親から「最近、A は親の言うことを聞かないし、あまり口をきいてくれません。家では自立して間欠的自己導尿を行っていますが、学校でもやっているのか心配です」と発言があった。A 君の水分摂取や運動の状況は以前と変わらない。外来看護師の対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 導尿の必要性をA 君に説明する。すでに自立して実施できており必要性も理解しています。改めて必要性を説明するより、実際の状況を本人から聴くことが先です。
- ⑵ 学校での導尿の状況についてA 君と話す。学校で予定どおり行えているか、行いにくい事情はないかを本人に直接尋ね、一緒に方法を考えることが最も適切です。
- ⑶ 父親に、親が学校に行って導尿を実施するよう伝える。親が学校で実施することは、獲得した自立を後退させ年齢にも見合いません。学校の設備や時間の配慮を調整する方が適切です。
- ⑷ 導尿の手順が書かれた表を渡し、できたところにA 君にシールを貼ってもらう。シールを貼る方法は幼児期には有効ですが、11歳の本人には見合わず、自尊心を損なうおそれがあります。
解説
正解は⑵です。尿の混濁と白血球の増加は尿路の感染を示す所見で、水分摂取や運動の状況が変わっていないことから、学校で予定どおりに導尿が行えていない可能性を考える必要があります。A君は11歳で家庭では自立して実施できていますので、父親を通してではなく本人に、学校でどのように行っているか、行いにくい事情はないかを直接尋ね、一緒に方法を考えることが最も適切です。必要に応じて学校と場所や時間の調整についても相談します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成