入所初日の夜、A さんはトイレに行った後、入所者B さんの部屋に入ったという夜勤…
次の文を読み100〜102 の問いに答えよ。A さん(80 歳、男性)は、妻(80 歳)と2人暮らし。血管性認知症でパーキンソニズムがみられる。認知症高齢者の日常生活自立度判定基準ランクⅡb、要介護2。普段は妻がA さんの身の回りの世話をしているが、妻が入院したため短期入所療養介護のサービスを受けることになった。入所時のA さんは歩行開始困難、加速歩行、すくみ足などの歩行障害がみられた。A さんは「最近、家の中でつまずくことが多くなりました」と入所中の施設の看護師に話した。
入所初日の夜、A さんはトイレに行った後、入所者B さんの部屋に入ったという夜勤者からの申し送りがあった。A さんへの対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ A さんの部屋の前にA さんが認識しやすい目印を掲示する。手がかりを増やすことで、自分でたどり着けるようになります。
- ⑵ 夜間は2時間ごとにA さんを起こしてトイレに誘導する。夜中に起こすと、睡眠を妨げてしまいます。
- ⑶ 夜間は尿器を使用することをA さんに勧める。尿器の使用は、本人のできることを奪ってしまいます。
- ⑷ A さんとB さんの部屋を入れ替える。部屋を入れ替えると、混乱をさらに強めてしまいます。
解説
正解は⑴です。部屋を間違えるのは、場所を見分ける手がかりが足りないためなので、本人が分かる目印をドアの前に付けると自分でたどり着けるようになります。夜中に起こして誘導すると睡眠を妨げ、尿器の使用は本人の力を奪います。部屋の入れ替えは本人の混乱をさらに強めます。関連する内容もあわせて確かめ、つながりで覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成