入院後、A さんは主治医と話し合い、1日の手洗いの回数を決めたが、毎日その回数を…
次の文を読み109〜111 の問いに答えよ。A さん(23 歳、女性)。両親との3人暮らし。A さんは大学受験に失敗して以来、自宅に引きこもりがちになった。1年前から手洗いを繰り返すようになり、最近では夜中も起き出して手を洗い、手の皮膚が荒れてもやめなくなった。心配した母親が付き添って受診したところ、A さんは強迫性障害と診断された。母親は、A さんについて「中学生までは成績優秀で、おとなしい子どもだった」と言う。A さんには極度に疲労している様子がみられたことから、その日のうちに任意入院となった。
入院後、A さんは主治医と話し合い、1日の手洗いの回数を決めたが、毎日その回数を超えて手洗いを続けている。看護師が確認するといつも洗面所にいる。A さんが決めた回数を超えて洗面所で手洗いを続けているときに、看護師がとる対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 手洗いを続けてしまうことについてA さんと一緒に話し合う。何が苦しいのかを、一緒に振り返れます。
- ⑵ 病棟は清潔であることをA さんに説明する。説明しても、不安は消えません。
- ⑶ 主治医にA さんの隔離について相談する。隔離は、この症状の対応にあたりません。
- ⑷ A さんと決めた手洗いの回数を増やす。回数を増やすと、症状が強まります。
解説
正解は⑴です。決めた回数を守れないこと自体を責めず、どんなときに手を洗いたくなるのか、何が苦しいのかを一緒に振り返ることが、治療を前へ進めます。清潔だと説明しても不安は消えず、隔離や回数を増やすことは、症状を強めてしまいます。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。根拠まで言えるようにしておくと、別の問われ方にも対応できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成