入院当日、Aさんは看護師に「ここはどこですか」と同じ質問を繰り返している。このと…
次の文を読み94〜96 の問いに答えよ。Aさん (79 歳、女性)。自宅の玄関で転倒し、救急外来で第12 胸椎の圧迫骨折と診断され、安静目的で入院した。既往歴 : 5年前に大腿骨骨折。現病歴 : 2年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉病を発症。記憶障害があるが、失認、観念運動失行および失語はなし。生活歴 : 要介護1。同じ敷地内に住む長男夫婦は仕事をしている。ADL は自立。
入院当日、Aさんは看護師に「ここはどこですか」と同じ質問を繰り返している。このときの看護で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 体幹を抑制する。抑制は、混乱と不安を強めます。
- ⑵ 家族に夜間の付き添いを依頼する。家族に負担を強いることに、なります。
- ⑶ ナースステーションにベッドを移動する。環境が変わり、かえって落ち着きません。
- ⑷ 骨折で入院していることを繰り返し伝える。そのつど伝え直すことが、安心につながります。
解説
正解は⑷です。同じ質問を繰り返すのは、今の状況が分からず不安だからです。そのたびに骨折で入院していることを穏やかに伝え直すと、安心につながります。抑制や家族への付き添いの依頼、ベッドの移動は、本人の不安に応える手だてにはなりません。根拠まで言えるようにしておくと、別の問われ方にも対応できます。関連する内容もあわせて確かめ、つながりで覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成