入院当日、抗菌薬の点滴静脈内注射が開始された。投与開始直後からAさんが輸液ライン…
次の文を読み100〜102 の問いに答えよ。Aさん(81 歳、女性)は、6年前にレビー小体型認知症と診断された。Aさんは雨の中を1人で外出して自宅に戻れなくなり、同居している娘に発見された。その夜、娘が話しかけたときのAさんの反応が鈍くなったため、かかりつけの病院を受診し、細菌性肺炎と診断され入院した。呼吸器疾患の既往はない。
入院当日、抗菌薬の点滴静脈内注射が開始された。投与開始直後からAさんが輸液ラインを指し「虫がいる」と大きな声を上げている。このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 虫がいないことを説明する。否定されると、不安が強まります。
- ⑵ 点滴静脈内注射を中止する。必要な治療を、中断してしまいます。
- ⑶ Aさんをナースステーションに移動する。環境が変わり、かえって混乱します。
- ⑷ 輸液ラインをAさんから見えない状態にする。もとを隠せば、幻視が起こらなくなります。
解説
正解は⑷です。レビー小体型認知症では、見間違いがきっかけで現実のような幻視が現れます。もとになっている輸液ラインを見えないようにすれば、幻視そのものが起こらなくなります。否定する説明は不安を強め、点滴の中止や場所の移動は、必要な治療や安心を損ないます。根拠まで言えるようにしておくと、別の問われ方にも対応できます。関連する内容もあわせて確かめ、つながりで覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-03.html)を加工して作成