Aさん(28 歳、初産婦)。産褥2日。児の出生時体重は3,000 g。経過は順調…
Aさん(28 歳、初産婦)。産褥2日。児の出生時体重は3,000 g。経過は順調で母児同室をしている。Aさんから「赤ちゃんにおっぱいを吸わせてもすぐに外れてしまう。乳頭が痛くなってきた」と相談があった。授乳時、赤ちゃんを膝の上にのせて、Aさんは前かがみの姿勢になっている。右の乳頭に亀裂がみられた。このときの授乳の様子を図に示す。Aさんへの授乳指導で適切なのはどれか。
- ⑴ 右乳房の授乳時間を長くする。痛みのある側は、むしろ短めにして負担を減らします。
- ⑵ 児の顎を十分に引いた姿勢を保つ。顎を引くと、乳頭を浅く含むことになります。
- ⑶ 亀裂部を清浄綿で拭いてから授乳を始める。授乳のたびに、清浄綿で拭く必要はありません。
- ⑷ 児が激しく泣いているときに乳頭を含ませる。激しく泣いた後では、浅飲みになりやすくなります。
- ⑸ 児の腹部と母親の腹部とが向かい合うように抱く。向かい合わせに密着させ、深く含ませることが基本です。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。前かがみで児を膝にのせる姿勢では、児の体が母親に向き合わず乳頭を浅く含むことになり、亀裂の原因になります。児の腹部と母親の腹部が向かい合うように密着させ、深く含ませることが基本です。痛みがある側は授乳時間を長くせず、短めにして反対側から始めます。清浄綿で拭く必要はなく、泣いて激しくなってから含ませると浅飲みになりやすくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-03.html)を加工して作成