在胎37 週3 日、体重2,800 g で出生した女児。生後30 日に1 か月児…
在胎37 週3 日、体重2,800 g で出生した女児。生後30 日に1 か月児健康診査のため来院した。母乳栄養を行っており、この日の体重は3,600 g。先天性代謝異常検査は全項目正常だが、母親は生後1 か月になっても児の黄疸が遷延していることを気にしている。児の便の写真(別冊 No. 2)を別に示す。この母親に対する黄疸の説明で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 「先天性甲状腺機能低下症の疑いがあります」代謝異常検査は正常で、否定的な所見です。
- ⑵ 「体重増加不良により黄疸が長引いています」体重は順調に増えており、あてはまりません。
- ⑶ 「入院して光線療法を行う必要があります」光線療法の適応ではなく、まず検査が必要です。
- ⑷ 「母乳性黄疸であり、心配はいりません」様子をみると、手術の時期を逃してしまいます。
- ⑸ 「直ちに黄疸の詳しい検査が必要です」便色が薄く、胆道閉鎖症を疑う必要があります。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。体重は1日あたり約27g増えており発育は順調なのに黄疸が続いており、便の色が薄いことから胆汁の流れがさまたげられている胆道閉鎖症を疑う必要があります。直ちに直接ビリルビンを含む詳しい検査につなぎます。母乳性黄疸として様子をみると、手術の時期を逃してしまいます。先天性代謝異常検査は正常で甲状腺機能低下症は否定的であり、体重増加不良もありません。光線療法の適応でもありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp150511-03.html)を加工して作成