A さんの妊娠経過は順調であった。妊娠39 週6日、午前10 時に陣痛が発来した…
次の文を読み51〜53 の問いに答えよ。A さん(33 歳、3回経産婦)はこれまで病院で出産しており、妊娠や分娩経過は順調であった。A さんは、妊娠18 週2日に自宅分娩を扱う開業助産師を初めて受診した。「今回は可能であれば自宅で出産し、家族みんなで経験を分かち合いたいと思います」と話し、自宅での出産を希望した。今回の妊娠経過も順調である。A さんは夫(40 歳、自営業)と子どもとの5人暮らしである。
A さんの妊娠経過は順調であった。妊娠39 週6日、午前10 時に陣痛が発来したと助産師に連絡があり、助産師はすぐに訪問した。到着時の内診所見は、子宮口6 cm 開大、展退度80 %、Station ±0。陣痛発作時に軽い努責感がある。胎児心拍数陣痛図で、陣痛間欠3分、陣痛発作45 秒、胎児心拍数基線120 bpm、基線細変動正常、直近の陣痛時に160 bpm までの一過性頻脈が1回みられた。この時点での助産師の対応として適切なのはどれか。
- ⑴ A さんに努責を促す。子宮口全開大の前に努責を促すと、頸管の浮腫を招きます。
- ⑵ 嘱託医師に報告する。正常の経過であり、この時点で報告する所見はありません。
- ⑶ そのまま経過観察する。母児ともに良好で、自宅で扱える正常の範囲にあります。
- ⑷ 末梢静脈の血管確保を行う。自宅分娩であり、助産師が静脈路を確保することはできません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。経産婦で子宮口6cm開大、展退度80%と分娩は順調に進んでおり、陣痛も規則的です。胎児心拍数基線120bpm、細変動正常、一過性頻脈もみられ、胎児の状態は良好です。助産所や自宅で扱える正常の範囲にあるため、そのまま経過を観察します。努責の促しは早く、医師への報告や静脈路の確保も必要ありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成