妊娠28 週3日、朝方からA さんは体温38.2 ℃の発熱を生じて、子宮収縮が次…
次の文を読み54、55 の問いに答えよ。A さん(29 歳、初産婦)は妊娠28 週1日に間欠的な下腹部の鈍痛と赤茶色の帯下の出現を自覚した。かかりつけの産婦人科病院を緊急受診したところ、頸管長の短縮が確認されて切迫早産の診断で入院となった。子宮収縮抑制薬の点滴静脈内注射が開始された。
妊娠28 週3日、朝方からA さんは体温38.2 ℃の発熱を生じて、子宮収縮が次第に強まり子宮収縮抑制薬を増量しても収縮が治まらなかった。胎児の胎位は骨盤位で、胎児心拍数陣痛図では胎児心拍数基線は175 bpm で基線細変動が減少していた。血液検査の結果は白血球数21,000/μL、CRP6mg/dL であった。A さんに対するアセスメントで正しいのはどれか。
- ⑴ 白血球の増加は子宮収縮薬の副作用である。炎症反応も伴っており、薬の副作用では説明できません。
- ⑵ 子宮内に感染を生じている可能性が高い。炎症所見と止まらない収縮から、子宮内感染が強く疑われます。
- ⑶ 胎児のwell-being に問題はない。頻脈と細変動の減少があり、良好とは言えません。
- ⑷ 骨盤位が切迫早産の原因である。骨盤位は早産の結果であって、原因ではありません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。発熱、白血球数21,000/μL、CRP6mg/dLという炎症所見に加え、抑制薬を増やしても止まらない子宮収縮、胎児頻脈と基線細変動の減少がそろっており、絨毛膜羊膜炎による子宮内感染が強く疑われます。白血球増加は子宮収縮抑制薬の副作用ではなく、胎児の状態も良好とは言えず、骨盤位が早産の原因でもありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成