初回受診後に、まず不妊原因についてのA さんのスクリーニング検査が開始された。そ…
次の文を読み36〜38 の問いに答えよ。A さん(36 歳、会社員)。妊娠歴なし。夫(40 歳、会社員)と2年前に結婚した。結婚後なかなか妊娠しないため、不妊専門クリニックを初回受診した。A さんの月経周期は30 日型で規則的、持続期間6〜7日である。半年ほど前から月経時の下腹部痛が強くなっているのを自覚している。次の月経は1週後の予定であるという。夫婦ともに既往歴と家族歴に特記すべきことはない。
初回受診後に、まず不妊原因についてのA さんのスクリーニング検査が開始された。その結果、血清クラミジア抗体検査が陽性であった。クラミジアの治療を行ったことはないという。子宮頸管分泌物の核酸増幅法検査では陰性である。抗菌薬の内服治療後に実施した子宮卵管造影検査の結果、左右卵管の通過性には問題がなかった。クリニックの助産師のA さんへの説明で正しいのはどれか。
- ⑴ 「クラミジアの検査結果は夫に話す必要はありません」性感染症であり、夫にも検査と治療が必要になります。
- ⑵ 「クラミジア感染が不妊の原因です」卵管の通過性に問題がなく、原因とは言えません。
- ⑶ 「妊娠しても流産しやすい状態です」治療後であり、流産しやすい状態とは言えません。
- ⑷ 「治療しても抗体は陽性のままです」抗体は既往を示すもので、治療後も陽性が続きます。
解説
正解は⑷です。クラミジアの抗体は感染の既往を示すもので、治療して病原体が消えたあとも長期間陽性のままとなります。現在の感染の有無は核酸増幅法で判断します。性感染症であるため夫にも検査と治療が必要であり、卵管の通過性に問題がない以上クラミジアが不妊の原因とは言えず、流産しやすいとも言えません。抗体が陽性であることと、現在感染していることは別だと伝えることが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成