A さん(32 歳、1回経産婦)。第1子は経腟分娩後にB 群溶血性連鎖球菌〈GB…
A さん(32 歳、1回経産婦)。第1子は経腟分娩後にB 群溶血性連鎖球菌〈GBS〉感染症を発症した既往があった。今回、妊娠35 週で行った腟周囲培養検査でB 群溶血性連鎖球菌〈GBS〉は検出されなかった。A さんの第2子のB 群溶血性連鎖球菌〈GBS〉感染症予防のための対応で正しいのはどれか。
- ⑴ 腟周囲培養検査を再度行う。既往がある以上、再検査の結果にかかわらず予防を行います。
- ⑵ 腟内の洗浄を行う。腟の洗浄では、感染を防ぐことはできません。
- ⑶ 帝王切開分娩を予定する。帝王切開を選ぶ理由にはなりません。
- ⑷ 陣痛発来あるいは前期破水後に抗菌薬を点滴投与する。既往がある場合は、分娩時の抗菌薬投与が勧められます。
- ⑸ 出生した児の皮膚消毒を行う。児の皮膚を消毒しても、予防にはなりません。
解説
正解は⑷です。前の児がB群溶血性連鎖球菌感染症を発症した既往がある場合は、今回の培養検査が陰性でも、陣痛発来または破水の後に抗菌薬を点滴して児への感染を防ぎます。培養の再検査や腟の洗浄に意味はなく、帝王切開を選ぶ理由にもなりません。出生した児の皮膚を消毒しても予防にはなりません。予防のための抗菌薬は、分娩の4時間以上前から投与することが望まれます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成