生後1日の女児。在胎40 週0日、体重3,300 g で出生し、生後6時間から母…
生後1日の女児。在胎40 週0日、体重3,300 g で出生し、生後6時間から母乳を開始した。生後12 時間で肉眼的黄疸が出現した。母の血液型はO 型Rh(−)、父の血液型はA 型Rh(+)、児の血液型はA 型Rh(+)であった。児の赤血球の直接Coombs〈クームス〉試験は陰性で、成人A 型血球による間接Coombs〈クームス〉試験は陽性であった。この児の黄疸の原因として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 母乳性黄疸母乳性黄疸は、もっと遅い時期に現れます。
- ⑵ Rh 式血液型不適合感作されていない初回では、起こりにくくなります。
- ⑶ 遺伝性球状赤血球症家族歴もなく、球状赤血球症は考えにくくなります。
- ⑷ ABO 式血液型不適合母体の抗A抗体による溶血として説明できます。
- ⑸ 不規則抗体による血液型不適合不規則抗体を示す所見は得られていません。
解説
正解は⑷です。母がO型で児がA型であり、生後12時間という早い時期に黄疸が現れています。直接クームス試験が陰性でも、成人A型血球を用いた間接クームス試験が陽性であることは母体の抗A抗体の存在を示し、ABO式血液型不適合による溶血と判断されます。Rh式は母が陰性で児が陽性でも初回では起こりにくくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成