72 歳の男性。進行肺癌と診断され、入院の上、化学療法が開始された。呼吸困難など…
72 歳の男性。進行肺癌と診断され、入院の上、化学療法が開始された。呼吸困難など自覚症状はない。軽度の体重減少を認めるが、食事は経口摂取できている。筋力はやや低下しているが歩行は可能であり、ADL は自立している。この患者に対する、がんリハビリテーションの進め方で最も適切なのはどれか。
- ⑴ すぐに開始する。化学療法による体力低下を防ぐため、治療開始と同時にすぐ開始します。
- ⑵ 化学療法終了後に開始する。化学療法中の体力低下を予防するため、治療終了まで待つ必要はありません。
- ⑶ 疾患進行期であるため非適応である。進行期でも機能維持とQOL向上を目的にリハビリテーションの適応があります。
- ⑷ 動作時の呼吸苦を認めたら実施する。症状が出る前から予防的に開始することが重要です。
- ⑸ ADL に介助が必要になったら実施する。ADLが低下する前から開始し、低下を予防することが重要です。
解説
正解は⑴です。がんのリハビリテーションは、がんの診断後早期から、治療前・治療中・治療後のどの時期にも行われ、治療に伴う体力低下や廃用症候群を予防し、機能の維持・回復とQOLの向上を目指します。本例は進行肺癌で化学療法を開始したところで、ADLは自立していますが、筋力の低下と体重減少を認めており、化学療法による体力低下が予想されます。症状が出現してからではなく、すぐにリハビリテーションを開始するのが適切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成