薬剤による便秘をきたすのはどれか。
薬剤による便秘をきたすのはどれか。
- ⑴ 抗菌薬抗菌薬は腸内細菌叢を乱して下痢を来しやすいです。
- ⑵ NSAIDNSAIDは消化性潰瘍の原因となりますが、便秘の主要な原因ではありません。
- ⑶ オピオイド腸管のμオピオイド受容体を介して蠕動を抑制し、便秘を来します。
- ⑷ プロトンポンプ阻害薬PPIは下痢やClostridioides difficile感染症のリスクとなります。
- ⑸ プロスタグランディン関連薬プロスタグランジン関連薬は腸管の蠕動を促進し、下痢を来します。
解説
正解は⑶です。オピオイドは消化管のμオピオイド受容体に作用して腸管の蠕動運動と分泌を抑制するため、ほぼ全例で便秘を生じ、耐性もほとんど形成されません。オピオイド開始時には予防的に下剤を併用し、末梢性μオピオイド受容体拮抗薬であるナルデメジンも用いられます。抗菌薬やPPI、プロスタグランジン関連薬(ミソプロストールなど)はむしろ下痢を来しやすく、NSAIDは消化性潰瘍の原因となります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成