透析導入されていない保存期末期腎不全患者の食事療法で制限が必要ないのはどれか。
透析導入されていない保存期末期腎不全患者の食事療法で制限が必要ないのはどれか。
- ⑴ リン腎機能低下で高リン血症をきたすため、リンの制限が必要です。
- ⑵ 食塩高血圧や浮腫の管理のため、食塩は1日6 g未満に制限します。
- ⑶ 蛋白質腎機能の悪化と尿毒症を抑えるため、蛋白質を制限します。
- ⑷ カリウム末期腎不全では高カリウム血症をきたしやすく、カリウムの制限が必要です。
- ⑸ エネルギー蛋白質制限下では十分なエネルギーの摂取が必要で、制限は行いません。
解説
正解は⑸です。保存期の慢性腎臓病では、日本腎臓学会の食事療法基準(2025年時点)に沿って蛋白質、食塩、カリウム、リンの摂取を病期に応じて制限します。一方、エネルギーは十分に摂取する必要があり、制限は行いません。蛋白質を制限した状態でエネルギーが不足すると、体蛋白が分解されて尿毒素の産生が増え、低栄養やサルコペニアを招くためです。目安は標準体重あたり25〜35 kcal/日で、肥満がある場合を除き不足しないよう指導します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成