4 歳の男児。幼稚園の昼食中にミニトマトを食べた直後、突然強い咳嗽を認めた。傍ら…
4 歳の男児。幼稚園の昼食中にミニトマトを食べた直後、突然強い咳嗽を認めた。傍らにいた教諭が男児の肩を叩き大声で呼びかけるが返事はなく、苦しそうにもがいている。口唇のチアノーゼを認めた。他の教諭に救急要請とAED を持ってくるように依頼をした。教諭が次に行う対応で正しいのはどれか。
- ⑴ 飲水を促す。飲水させると誤嚥を悪化させる危険があり、不適切です。
- ⑵ 背部を叩打する。意識のある窒息では背部叩打法や腹部突き上げ法で異物の除去を試みます。
- ⑶ 胸骨圧迫を開始する。胸骨圧迫は反応がなくなった場合に開始します。
- ⑷ 口対口人工呼吸を開始する。気道が閉塞しているため、人工呼吸は有効ではなく、まず異物除去を試みます。
- ⑸ 指で口腔内のミニトマトを除去する。見えない異物を指で探ると、さらに奥へ押し込む危険があります。
解説
正解は⑵です。食事中に突然強い咳込みとチアノーゼが生じ、声を出せず苦しそうにもがいていることから、異物による気道閉塞(窒息)が考えられます。反応がまだあり意識を失っていない小児の気道異物では、背部叩打法と腹部突き上げ法(Heimlich法)を異物が除去されるか反応がなくなるまで繰り返します。反応がなくなった場合は、ただちに胸骨圧迫から心肺蘇生を開始します。指で口腔内を探ると異物をさらに奥に押し込む危険があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成