甲状腺機能亢進症でみられない眼所見はどれか。
甲状腺機能亢進症でみられない眼所見はどれか。
- ⑴ 眼球突出甲状腺眼症で外眼筋や眼窩脂肪が腫大し、眼球突出を来します。
- ⑵ 眼瞼下垂眼瞼はむしろ後退するため、眼瞼下垂は甲状腺機能亢進症ではみられません。
- ⑶ 眼瞼腫脹甲状腺眼症の炎症により眼瞼の浮腫・腫脹がみられます。
- ⑷ 瞼裂開大Müller筋の緊張による上眼瞼後退で瞼裂が開大します(Dalrymple徴候)。
- ⑸ 瞬目減少瞬目の減少はStellwag徴候として知られる所見です。
解説
正解は⑵です。甲状腺機能亢進症、特にBasedow病では、甲状腺ホルモン過剰による交感神経の亢進でMüller筋が緊張し、上眼瞼後退による瞼裂開大(Dalrymple徴候)や、下方視で上眼瞼の下降が遅れる徴候(Graefe徴候)、瞬目減少(Stellwag徴候)がみられます。また甲状腺眼症として眼窩組織の炎症と浮腫による眼球突出や眼瞼腫脹を生じます。眼瞼下垂はむしろ重症筋無力症や動眼神経麻痺、Horner症候群などでみられる所見です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成