42歳の女性。1年前から顔が丸くなり、体重が増えた。お腹は太ったが手足はむしろ細…
42歳の女性。1年前から顔が丸くなり、体重が増えた。お腹は太ったが手足はむしろ細くなり、腹部に幅の広い赤紫色の線ができた。あざができやすく、高血圧と高血糖を指摘された。副腎皮質ステロイドを使ったことはない。この症状の原因として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 食べ過ぎと運動不足で、内臓に脂肪がたまっている。単純な肥満では手足も太り、あざができやすさや赤紫色の線条は説明できません。
- ⑵ 副腎皮質からコルチゾールが過剰に分泌されている。満月様の顔、体幹の肥満と細い手足、赤紫色の皮膚線条、高血圧、高血糖はコルチゾール過剰の症状です。
- ⑶ 膵臓からのインスリン分泌が増え、血糖が下がっている。インスリンが過剰なら低血糖になり、この患者の高血糖と合いません。
- ⑷ 甲状腺ホルモンが不足し、体の代謝が落ちている。甲状腺機能低下症でも体重は増えますが、赤紫色の皮膚線条や手足が細くなる変化は見られません。
- ⑸ 副腎皮質のホルモンが不足し、皮膚が黒ずんでいる。副腎不全では体重減少や低血圧、低血糖が見られ、症状がまったく逆です。
解説
副腎皮質からコルチゾールが過剰に分泌されていることが原因です。コルチゾールが多すぎると、脂肪が顔や体幹に集まり、筋のたんぱく質が分解されて手足は細くなります。皮膚が薄くなって赤紫色の幅の広い線条ができ、あざもできやすくなります。高血圧、高血糖、骨粗鬆症も起こります。下垂体の腫瘍による副腎皮質刺激ホルモンの過剰や、副腎の腫瘍などが原因になります。
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