ソクマル医師

35 歳の男性。体幹と四肢の皮疹を主訴に来院した。5 日前から下肢の皮疹に気付き…

35 歳の男性。体幹と四肢の皮疹を主訴に来院した。5 日前から下肢の皮疹に気付き、徐々に皮疹が拡大してきたため受診した。既往歴は急性B 型肝炎で入院加療歴があり、3 年前には今回と同様の症状で他院受診歴がある。直近の会社の健診で異常は指摘されていない。喫煙は5 本/日を15 年間。飲酒歴はない。5 年前から同性との性交渉歴がある。意識は清明。身長177 cm、体重80 kg。体温37.0 ℃。脈拍68/分、整。血圧140/72mmHg。呼吸数14/分。SpO2 97 %(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内に異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。体幹、四肢および手掌に淡い紅斑を認める。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球420 万、Hb 12.6 g/dL、Ht 37 %、白血球3,400(好中球70 %、単球5 %、リンパ球25 %)、血小板17 万。血液生化学所見:総蛋白6.8 g/dL、アルブミン3.7 g/dL、総ビリルビン0.6 mg/dL、AST 23 U/L、ALT 27 U/L、LD 182 U/L(基準124~222)、尿素窒素13 mg/dL、クレアチニン0.8 mg/dL、尿酸7.8 mg/dL、血糖90 mg/dL、総コレステロール182 mg/dL、トリグリセリド120 mg/dL、Na 142 mEq/L、K 4.0 mEq/L、Cl 104 mEq/L。免疫血清学所見:CRP 0.9 mg/dL、RPR 1,280 倍(基準1 倍未満)、TPHA 5,120 倍(基準80 倍未満)。追加で行う検査はどれか。

解説

正解は⑷です。体幹・四肢・手掌の淡い紅斑(バラ疹・梅毒性乾癬)とRPR、TPHAの高値から第2期梅毒と考えられます。男性間性交渉歴、B型肝炎の既往、白血球減少があり、性感染症を繰り返していることから、HIV感染症の合併を強く疑う必要があります。梅毒とHIVは感染経路が共通し、梅毒による粘膜病変はHIV感染のリスクも高めます。梅毒と診断した場合は、HIVをはじめ他の性感染症の検査を同時に行うことが推奨されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成

この回を通して解く

同じ単元の問題