18 歳の女子。眼の搔痒感を主訴に来院した。既往歴に花粉症がある。両上眼瞼結膜の…
18 歳の女子。眼の搔痒感を主訴に来院した。既往歴に花粉症がある。両上眼瞼結膜の写真(別冊No. 23)を別に示す。この疾患に対して有効な点眼薬はどれか。
- ⑴ 抗菌薬細菌感染を示す所見ではなく、抗菌点眼薬はアレルギー性結膜炎に無効です。
- ⑵ 人工涙液人工涙液は抗原を洗い流す補助療法にはなりますが、主たる治療薬ではありません。
- ⑶ 抗アレルギー薬アレルギー反応を抑える抗アレルギー点眼薬がアレルギー性結膜炎の治療の基本です。
- ⑷ 副交感神経刺激薬副交感神経刺激薬(ピロカルピン)は緑内障の治療薬で、本疾患には用いません。
- ⑸ 炭酸脱水酵素阻害薬炭酸脱水酵素阻害薬は眼圧下降薬で、アレルギー性結膜炎には無効です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。花粉症の既往がある若年者の眼の強い瘙痒感で、上眼瞼結膜の写真は乳頭増殖などアレルギー性結膜疾患を示すものと考えられ、春季カタルを含むアレルギー性結膜炎が疑われます。治療の基本は抗アレルギー点眼薬(ケミカルメディエーター遊離抑制薬や抗ヒスタミン薬)で、巨大乳頭を伴う重症例では免疫抑制点眼薬(シクロスポリン、タクロリムス)やステロイド点眼を追加します。抗原回避や人工涙液による洗い流しは補助的な対策です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成