60 歳の男性。前立腺癌(T2N0M0)の診断で骨盤内リンパ節郭清を伴うロボット…
60 歳の男性。前立腺癌(T2N0M0)の診断で骨盤内リンパ節郭清を伴うロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術を予定している。手術前の説明で正しいのはどれか。
- ⑴ 「骨盤底筋訓練は術後早期から行います」尿失禁の早期回復のため、骨盤底筋訓練は術後早期から行います。
- ⑵ 「膀胱カテーテルは術後1 か月目に抜去します」膀胱カテーテルは術後数日から1週間程度で抜去し、1か月も留置しません。
- ⑶ 「抗菌薬投与は術直前から術後2 週間まで行います」予防的抗菌薬は術直前から術後24〜48時間以内に限り、2週間も投与しません。
- ⑷ 「深部静脈血栓症の予防は術後1 日目から行います」深部静脈血栓症の予防は、術中から弾性ストッキングなどを用いて開始します。
- ⑸ 「リンパ浮腫への対策は術後6 か月から開始します」リンパ浮腫は早期発見・早期対策が重要で、6か月も待つのは適切ではありません。
解説
正解は⑴です。根治的前立腺摘除術の後は、尿道括約筋の機能が一時的に低下するため腹圧性尿失禁が高頻度に起こります。骨盤底筋訓練を術後早期(カテーテル抜去後など)から行うことで、尿禁制の回復を早められます。膀胱カテーテルは尿道膀胱吻合部の治癒を待って術後数日〜1週間程度で抜去します。予防的抗菌薬は術直前から術後24〜48時間以内とし、深部静脈血栓症の予防は術中から弾性ストッキングや間欠的空気圧迫法を用います。リンパ浮腫への対策も早期から行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成