80 歳の男性。誤嚥性肺炎のため入院中である。入院翌日から①食事が再開され、その…
80 歳の男性。誤嚥性肺炎のため入院中である。入院翌日から①食事が再開され、その後、肺炎は改善し、入院7 日目の昨日、②末梢静脈ラインからの点滴治療が終了となった。患者のベッド周囲には③離床センサーが設置され、患者はトイレ歩行時にナースコールで看護師を呼び、④看護師見守りの下で、⑤スリッパを履き、トイレまで歩いている。下線部のうち、この患者の転倒のリスクファクターはどれか。
- ⑴ ①食事の再開は栄養状態の改善につながり、転倒のリスクファクターではありません。
- ⑵ ②点滴ラインの終了により、ラインに引っかかる危険がなくなり、転倒リスクは減少します。
- ⑶ ③離床センサーは転倒予防策の一つで、リスクファクターではありません。
- ⑷ ④看護師の見守りは転倒予防策であり、リスクファクターではありません。
- ⑸ ⑤スリッパはかかとが固定されず脱げやすく、つまずきや転倒の原因となるリスクファクターです。
解説
正解は⑸です。高齢入院患者の転倒の危険因子には、高齢、筋力低下、ふらつき、睡眠薬などの薬剤、点滴ラインなどのつながれた器具、不適切な履物などがあります。スリッパはかかとが固定されず脱げやすいため、つまずきや滑りの原因となり、転倒のリスクファクターです。入院中は、かかとまで覆う滑りにくい靴を履くよう指導します。食事の再開、点滴の終了、離床センサーの設置、看護師の見守りは、転倒を防ぐ方向に働く要素です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成