30 歳の女性。夜間の息苦しさを主訴に来院した。生来健康であったが、半年前から夜…
30 歳の女性。夜間の息苦しさを主訴に来院した。生来健康であったが、半年前から夜中に息苦しさのため目覚めるようになった。咳、痰も半年前から毎日ある。喫煙歴はない。1 年前からネコを飼っている。心音と呼吸音とに異常を認めない。胸部エックス線写真で異常を認めない。β2 受容体刺激薬吸入前後の呼吸機能検査の結果を表に示す。吸入前 吸入後%VC(%) 104 114FEV1(L) 2.12 2.66FEV1 %(%) 68 72診断はどれか。
- ⑴ 過敏性肺炎拘束性換気障害を示すことが多く、気道可逆性は特徴的ではありません。
- ⑵ 気管支喘息閉塞性換気障害と著明な気道可逆性を認め、ネコ飼育後の発症から合致します。
- ⑶ 慢性気管支炎喫煙歴がなく、著明な気道可逆性も合いません。
- ⑷ うっ血性心不全心音や胸部エックス線に異常がなく、気道可逆性の説明にもなりません。
- ⑸ 睡眠時無呼吸症候群いびきや日中の眠気が主体で、閉塞性換気障害と可逆性は説明できません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。夜間の息苦しさによる覚醒、慢性の咳と痰があり、ネコの飼育開始後に症状が出現しています。呼吸機能検査で1秒率68%と閉塞性換気障害を認め、β2刺激薬の吸入でFEV1が2.12 Lから2.66 Lへ540 mL(約25%)改善しており、12%かつ200 mL以上の改善という可逆性の基準を満たすことから、気管支喘息と診断されます。発作のない時期の聴診や胸部エックス線は正常のことが多いです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成