48歳の女性。築40年の木造の家に住んでいる。7月から乾いた咳、発熱、息切れが出…
48歳の女性。築40年の木造の家に住んでいる。7月から乾いた咳、発熱、息切れが出るようになった。症状は家にいると悪くなり、3日間の旅行中にはほとんど消えたが、帰宅した翌日に再び悪くなった。胸部CTで両肺にすりガラス状の影と細かい粒状の影が広がっている。この病気の成り立ちと対応の組合せとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 心臓のポンプの働きが落ちた肺水腫で、利尿薬で治療する。旅行中に改善し帰宅で悪化する経過は、心不全による肺水腫とは合いません。
- ⑵ 細菌の感染による肺炎で、抗菌薬を飲めば家に住み続けても再発はない。環境によって悪化と改善を繰り返す経過は感染症ではなく、抗菌薬では再発を防げません。
- ⑶ 長年の喫煙による肺の破壊で、禁煙と気管支拡張薬で治療する。喫煙の話はなく、住まいとの関係が明らかな経過は肺気腫では説明できません。
- ⑷ 室内のかびへの免疫反応による肺炎で、原因の除去が大切である。古い家での夏の発症、帰宅で悪化し離れると改善する経過は夏型過敏性肺炎で、抗原の回避が治療の基本です。
- ⑸ 結核菌の再燃による肺炎で、家族全員を隔離する必要がある。環境で悪化と改善を繰り返す経過は結核とは異なり、すりガラス影と粒状影も合いません。
解説
室内のかびを繰り返し吸い込んだ免疫反応による肺炎で、住まいからの原因の除去が大切です。過敏性肺炎は、かびや鳥の羽毛などの有機物を繰り返し吸い込むことで、肺の奥に免疫反応が起こる病気です。日本では、古い木造家屋の湿った場所に生えるかびによる夏型が多く、自宅で悪化し、入院や旅行で離れると改善します。原因の除去が最も重要で、重い場合はステロイドを使います。慢性化すると肺の線維化が進みます。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。