26 歳の女性(0 妊0 産)。子宮頸がん検診で異常を指摘され来院した。4 年前…
26 歳の女性(0 妊0 産)。子宮頸がん検診で異常を指摘され来院した。4 年前の子宮頸がん検診では異常がなかった。既往歴と家族歴に特記すべきことはない。喫煙歴は20 本/日を20 歳から5 年間。飲酒は機会飲酒。内診および経腟超音波検査で子宮と卵巣に異常を認めない。腟鏡診では、子宮腟部に肉眼的異常を認めない。酢酸加工後のコルポスコピー写真(別冊No. 19)を別に示す。診断はどれか。
- ⑴ Behçet 病口腔内アフタや外陰部潰瘍が特徴で、コルポスコピーの異常所見とは関係しません。
- ⑵ Bowen 病皮膚の表皮内癌で、子宮頸部に生じる病変ではありません。
- ⑶ 慢性頸管炎子宮頸部の炎症で、検診での細胞診異常や酢酸白色上皮とは合いません。
- ⑷ 子宮頸部腺癌肉眼的異常がない検診発見例で、まず考えるのは扁平上皮系の前癌病変です。
- ⑸ 子宮頸部上皮内腫瘍〈CIN〉HPV持続感染による前癌病変で、コルポスコピーでの異常所見と合致します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。若年女性の子宮頸がん検診で異常を指摘され、子宮腟部に肉眼的異常はなく、酢酸加工後のコルポスコピーで酢酸白色上皮やモザイク、赤点斑などの異型血管所見を認めると想定され、子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)が考えられます。CINはHPVの持続感染によって生じる前癌病変で、喫煙は危険因子です。確定診断はコルポスコピー下の狙い組織診で行い、程度に応じて経過観察や円錐切除術を選択します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成