急性呼吸窮迫症候群〈ARDS〉の病態で正しいのはどれか。
急性呼吸窮迫症候群〈ARDS〉の病態で正しいのはどれか。
- ⑴ 気道抵抗低下ARDSの主病態は肺胞の障害で、気道抵抗の低下は特徴ではありません。
- ⑵ 肺血管抵抗低下低酸素性肺血管収縮や微小血栓などにより、肺血管抵抗は上昇します。
- ⑶ 肺内シャント減少虚脱した肺胞への血流により、肺内シャントは増加します。
- ⑷ 肺コンプライアンス増加肺水腫と肺胞虚脱により肺は硬くなり、コンプライアンスは低下します。
- ⑸ 肺サーファクタント減少肺胞上皮の障害や不活化によりサーファクタントが減少し、肺胞が虚脱します。
解説
正解は⑸です。急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は、敗血症や肺炎、外傷などを契機に肺胞上皮と血管内皮が障害され、血管透過性が亢進して非心原性の肺水腫をきたす病態です。Ⅱ型肺胞上皮細胞の障害や滲出液による不活化で肺サーファクタントが減少し、肺胞が虚脱しやすくなります。その結果、肺コンプライアンスは低下し、虚脱した肺胞を血液が通過する肺内シャントが増加して低酸素血症が進行し、低酸素性肺血管収縮などで肺血管抵抗は上昇します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成