75 歳の女性。大腸癌術後から経口摂取が困難で、中心静脈栄養を行なっている。術後…
75 歳の女性。大腸癌術後から経口摂取が困難で、中心静脈栄養を行なっている。術後10 日目に悪寒戦慄が出現した。意識は清明。体温38.0 ℃。脈拍120/分、整。血圧90/44mmHg。呼吸数24/分。腹部は平坦、軟で、手術創に明らかな異常を認めない。血液培養2 セットからCandida albicans が検出された。中心静脈カテーテルを抜去し抗真菌薬による治療を開始した。治療期間決定のために必要なのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 眼底検査カンジダ眼内炎の有無により治療期間が変わるため、眼底検査が必要です。
- ⑵ 血液培養再検査血液培養の陰性化を確認し、その日から少なくとも14日間治療を継続します。
- ⑶ 血中β-D-グルカン測定真菌感染の補助診断に用いますが、治療期間の決定の指標にはなりません。
- ⑷ 頭部CT神経症状がなく、治療期間決定のための必須検査ではありません。
- ⑸ 便培養カンジダ血症の治療期間の決定には関係しません。
解説
正解は⑴と⑵です。中心静脈カテーテル関連のカンジダ血症では、カテーテル抜去と抗真菌薬投与に加え、治療期間の決定のために血液培養を再検し、陰性化を確認した日から少なくとも14日間治療を続けます。また、カンジダ血症では眼内炎を合併することがあり、眼病変があれば治療期間が延長されるため、眼科で眼底検査を行います。β-D-グルカンは診断の補助に用いますが、治療期間の決定には用いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成