35 歳の女性。2 週間前から両下肢に皮疹が複数出現したため来院した。皮疹は皮膚…
35 歳の女性。2 週間前から両下肢に皮疹が複数出現したため来院した。皮疹は皮膚面からわずかに盛り上がり、浸潤を触れ熱感と圧痛を認める。左下腿の写真(別冊No. 32)を別に示す。考えられる基礎疾患はどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 糖尿病糖尿病はリポイド類壊死症などの皮膚病変と関連し、結節性紅斑の代表的な原因ではありません。
- ⑵ Crohn 病炎症性腸疾患は結節性紅斑の代表的な基礎疾患です。
- ⑶ Behçet 病Behçet病の皮膚症状として結節性紅斑様皮疹がよくみられます。
- ⑷ 全身性強皮症皮膚硬化やRaynaud現象が特徴で、結節性紅斑の代表的な原因ではありません。
- ⑸ サルコイドーシスサルコイドーシスでは結節性紅斑を伴うことがあります。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵と⑶と⑸です。両下肢に、軽度隆起し浸潤を触れる熱感と圧痛を伴う皮疹が多発しており、結節性紅斑が考えられます。結節性紅斑は脂肪組織の炎症(脂肪織炎)で、下腿伸側に好発します。基礎疾患として溶連菌などの感染症や薬剤のほか、Crohn病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、Behçet病、サルコイドーシスが代表的です。糖尿病や全身性強皮症は結節性紅斑の代表的な基礎疾患ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成