ソクマル医師

56 歳の女性。けいれんを主訴に救急車で搬入された。約1 か月前から頭痛を自覚し…

56 歳の女性。けいれんを主訴に救急車で搬入された。約1 か月前から頭痛を自覚していたが、市販の鎮痛薬を内服して様子をみていた。自宅で初めて全身けいれんを起こし家族が救急車を要請した。意識レベルはJCSⅡ-10。体温36.7 ℃。心拍数96/分、整。血圧136/86mmHg。呼吸数16/分。SpO2 98 %(鼻カニューラ2L/分 酸素投与下)。瞳孔径は両側3 mm、対光反射は迅速である。全身けいれんは数分間で消失した後に右半身の不全麻痺を認める。頭部単純CT 冠状断像(別冊No. 17A)と頭部造影MRI のT1 強調水平断像(別冊No. 17B)を別に示す。考えられるのはどれか。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は⑵です。中年女性に頭痛が先行し、初発の全身けいれんの後に右半身不全麻痺を認めることから、左大脳を圧迫する頭蓋内腫瘍が考えられます。正答が髄膜腫であることから、画像では硬膜に広く接して均一に強く造影される腫瘤(dural tail sign)や、CTでの石灰化・骨肥厚を伴う像が想定されます。髄膜腫は中年女性に多い良性の脳実質外腫瘍で、全摘出が根治的治療となります。膠芽腫や転移性腫瘍は脳実質内の腫瘍です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成

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