42歳の男性。昨夜、自分で釣ったサバをしめさばにして食べた。今朝からみぞおちの激…
42歳の男性。昨夜、自分で釣ったサバをしめさばにして食べた。今朝からみぞおちの激しい痛みと吐き気が続いている。発熱や下痢はない。痛みは強いが、腹部は柔らかく、腹膜刺激症状はない。上部消化管内視鏡検査を行ったところ、胃の粘膜に白い糸のような虫が刺さっていた。この患者への対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 虫を殺すため、胃の中に熱い湯を流し込む熱い湯を流し込む方法は胃の粘膜を傷め、行いません。
- ⑵ 内視鏡で虫を取り除く胃アニサキス症では、内視鏡で胃の粘膜に刺さった虫体を取り除くと、痛みが速やかに和らぎます。
- ⑶ 痛みは数か月続くので、強い鎮痛薬を長く飲み続けるよう指示する虫体を取り除けば痛みは速やかに改善し、長期の鎮痛薬は不要です。
- ⑷ 胃の壁に穴があいていると考え、すぐに開腹手術を行う腹膜刺激症状はなく、内視鏡で虫を取り除けば治ることがほとんどです。
- ⑸ 細菌による食中毒と考え、抗菌薬を投与する原因は寄生虫であり、抗菌薬は効きません。
解説
最も適切なのは、内視鏡で虫を取り除くことです。アニサキスは、サバ、イカ、サンマなどの魚介類に寄生する線虫で、生や加熱の不十分な状態で食べると、数時間後に幼虫が胃の粘膜に刺さって激しい上腹部痛と吐き気を起こします。内視鏡で虫体を確かめて鉗子で取り除くと、痛みは速やかに軽くなります。予防には、十分な加熱か、一定時間以上の冷凍が有効で、酢でしめるだけでは死滅しない点に注意します。
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