ある町では、成人の平均の食塩摂取量が多く、高血圧の人が多い。町の保健の担当者が、…
ある町では、成人の平均の食塩摂取量が多く、高血圧の人が多い。町の保健の担当者が、町全体の高血圧と脳卒中を減らす対策を検討している。対策の1つとして、町内のスーパーや給食業者と協力して、販売する惣菜や給食の塩分を少しずつ減らす取り組みを始めた。この取り組みの考え方として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 脳卒中を起こした人を早く見つけるため、町の救急体制を強化する考え方発症後の早期発見や救急の強化は、塩分を減らして発症そのものを防ぐ取り組みとは異なります。
- ⑵ 健康診断で血圧の高い人を見つけ出し、その人に個別の指導を行う考え方危険の高い人を選んで対策する方法はハイリスクアプローチで、この取り組みとは異なります。
- ⑶ 危険の高い人に限らず、集団全体の危険因子の分布を少しずつ下げる考え方集団全体に働きかけて危険因子の分布を全体に下げる方法は、ポピュレーションアプローチと呼ばれます。
- ⑷ すでに脳卒中を起こした人の再発を防ぐため、リハビリテーションを行う考え方病気になった人の悪化や再発を防ぐのは三次予防にあたり、町全体の塩分を減らす取り組みとは異なります。
- ⑸ 高血圧の治療薬を町の住民全員に配り、血圧を一律に下げる考え方健康な人も含めて全員に薬を配ることは行わず、この取り組みは食環境に働きかけるものです。
解説
最も適切なのは、危険の高い人に限らず、集団全体の危険因子の分布を少しずつ下げて病気を減らすという考え方です。これはポピュレーションアプローチと呼ばれます。病気の多くは、危険の高い少数の人よりも、危険がやや高い多数の人から生じます。そのため、町全体の食塩摂取量を少し下げると、集団の血圧の分布が全体に下がり、脳卒中の総数を大きく減らせます。高血圧の人を選んで指導するハイリスクアプローチと組み合わせることで効果が高まります。
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