52歳の男性。昨夜、宴会で多量に飲酒した。今朝、右足の親指の付け根が急に赤く腫れ…
52歳の男性。昨夜、宴会で多量に飲酒した。今朝、右足の親指の付け根が急に赤く腫れ上がり、触れるだけで激しく痛むため受診した。以前の健康診断で血清尿酸値の高値を指摘されていた。この関節炎が起こる仕組みとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 足に合わない靴で親指の骨が外側へ曲がり、付け根の骨が出っ張った骨の変形は長い時間をかけて起こり、一晩で急に赤く腫れて激しく痛む経過とは異なります。
- ⑵ 関節の中のカルシウムの結晶が、加齢とともにたまって膝に炎症を起こしたカルシウム結晶による関節炎は高齢者の膝に多く、尿酸の高値と飲酒後の足の親指の発作とは異なります。
- ⑶ 自分の関節の滑膜に対する免疫の反応で、左右対称に関節が腫れた免疫による関節炎は多くの関節に左右対称に起こり、1つの関節に急に起こる発作とは異なります。
- ⑷ 関節の中に皮膚から細菌が入り込み、膿がたまって腫れた細菌による関節炎も考える必要はありますが、尿酸の高値と飲酒後の典型的な部位の発作は痛風を示します。
- ⑸ 関節の中で尿酸が結晶となり、それを異物とみなした炎症が急に起こった血中の尿酸が多い状態が続くと関節内に結晶ができ、それに白血球が反応して激しい炎症を起こします。足の親指の付け根に多く起こります。
解説
最も適切なのは、関節の中で尿酸が結晶となり、それを異物とみなした炎症が急に起こったという仕組みです。これは痛風発作で、血清尿酸値の高い状態が続くと、温度の低い足の親指の付け根などに尿酸の結晶ができます。飲酒や激しい運動などをきっかけに結晶がはがれ、白血球がそれを取り込んで強い炎症を起こします。発作中は炎症を抑える薬を使い、発作が落ち着いてから尿酸を下げる治療と生活習慣の見直しを行います。
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