32歳の男性。料理中に包丁で左の前腕を切り、傷から血が流れ出て止まらないため受診…
32歳の男性。料理中に包丁で左の前腕を切り、傷から血が流れ出て止まらないため受診した。傷は長さ3 cmで、拍動するような勢いのある出血ではない。意識ははっきりしており、脈拍と血圧は安定している。まず行う止血の方法として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 傷口に消毒薬を多めにかけて洗い流し、そのまま乾くのを待つ消毒薬をかけても出血は止まりません。まず圧迫して止血することが優先です。
- ⑵ 清潔なガーゼを傷に当て、その上から手のひらで強く押さえ続ける傷口を直接強く押さえる直接圧迫は、ほとんどの外出血を止められる最も基本で効果的な方法です。
- ⑶ 傷より心臓に近い上腕を細いひもで強く縛り、血の流れを止める細いひもでの緊縛は神経や筋肉を傷めるおそれがあり、直接圧迫で止まる出血に最初に行う方法ではありません。
- ⑷ ガーゼを当てて押さえ、1分ごとにガーゼをはずして出血が止まったかを確かめる何度もはずすと固まりかけた血液がはがれ、出血がくり返します。押さえ続けることが大切です。
- ⑸ 左腕を心臓より低く下げた姿勢を保ち、出血が自然に止まるのを待つ腕を下げると傷への血圧が高まり、出血が増えます。挙上して圧迫するのが基本です。
解説
最も適切なのは、清潔なガーゼを傷に当て、その上から手のひらで強く押さえ続ける直接圧迫です。手足の切り傷からの出血の多くは、傷口を直接押さえることで止められます。押さえている間はガーゼをはずさず、数分以上続けることが大切で、可能なら腕を心臓より高く上げると効果が高まります。止血帯は直接圧迫で止まらない大出血に使うもので、細いひもでの緊縛は神経や筋肉を傷めるおそれがあります。
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