60歳の男性。2か月前から、坂道を急いで上ると胸の中央が締めつけられ、立ち止まっ…
60歳の男性。2か月前から、坂道を急いで上ると胸の中央が締めつけられ、立ち止まって休むと3分ほどで治まる。安静時の12誘導心電図には異常がない。胸痛の原因を調べるための生体機能検査として最も適切なのはどれか。
- ⑴ ベルト上を歩くなどして体を動かしながら、心電図を記録して変化をみる検査運動時にだけ起こる胸痛では、運動で心臓の負担を増やしながら心電図を記録すると、心筋の血流不足による変化をとらえられます。
- ⑵ 頭に電極を付けて、脳の電気的な活動を記録する検査脳波は脳の電気活動を調べる検査で、胸痛の原因を調べるものではありません。
- ⑶ 寝ている間の呼吸と酸素の状態を一晩かけて記録する検査睡眠中の呼吸の異常を調べる検査で、運動時の胸痛の評価には用いません。
- ⑷ 安静に横になった状態で、心電図をもう一度記録し直す検査安静時の心電図はすでに正常で、運動で起こる胸痛の原因はとらえにくいです。
- ⑸ できるだけ息を深く吸ってから一気に吐き出し、吐く息の量を測る検査肺の換気の働きを調べる検査で、労作で起こる胸の締めつけの原因を調べるのには適しません。
解説
最も適切なのは、体を動かしながら心電図を記録して変化をみる運動負荷心電図です。坂道で起こり休むと数分で治まる胸の締めつけは、労作性の狭心症を疑わせます。安静時には心筋の血流が足りているため、心電図に異常が出ないことが多いです。運動で心臓の仕事量を増やすと、血流が足りない部分の変化が心電図に現れます。検査中は症状や血圧を観察し、強い胸痛や危険な不整脈が出れば中止します。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。