45歳の男性。献血のあとに、梅毒の検査で陽性だったと通知を受けて受診した。症状は…
45歳の男性。献血のあとに、梅毒の検査で陽性だったと通知を受けて受診した。症状はない。10年前に梅毒と診断されて治療を受けたことがある。検査で、梅毒の菌そのものに対する抗体は陽性であったが、病気の勢いを反映する脂質を抗原とする検査は陰性であった。この結果の解釈として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 過去に感染して治療を受け、現在は活動性の感染がない状態と考える菌そのものに対する抗体は治療後も長く陽性が続きます。病気の勢いを示す検査が陰性なら、治療済みで活動性のない状態と考えられます。
- ⑵ 母親から生まれつき受け継いだ抗体が、そのまま残っている状態と考える母親からの抗体は生後数か月で消えるため、45歳の男性に残っていることはありません。
- ⑶ 一度も感染したことがなく、検査の結果は誤りと考える菌そのものに対する抗体が陽性で、過去の治療歴もあるため、感染したことがないとは考えられません。
- ⑷ 感染して間もない時期で、病気の勢いが最も強い状態と考える感染の初期や活動期には、病気の勢いを示す検査が陽性になります。陰性である点が合いません。
- ⑸ 治療が効いておらず、菌が体内で増え続けている状態と考える治療が効いていなければ病気の勢いを示す検査が陽性になります。陰性である点と合いません。
解説
最も適切なのは、過去に感染して治療を受け、現在は活動性の感染がない状態と考えることです。梅毒の血清検査には、病気の勢いを反映する脂質を抗原とする検査と、梅毒の菌そのものに対する抗体を調べる検査があります。前者は治療が効くと陰性になりますが、後者は治療後も長く陽性が続きます。両者を組み合わせると、感染の時期や治療の効果を判断できます。この男性は治療歴があり、症状もないことから、治療済みの状態と考えます。
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