52歳の男性。献血をしたあとに、C型肝炎ウイルスの抗体が陽性であったと通知を受け…
52歳の男性。献血をしたあとに、C型肝炎ウイルスの抗体が陽性であったと通知を受けて受診した。肝機能の値は正常である。精密検査で、血液中のC型肝炎ウイルスの遺伝子は検出されなかった。この結果の解釈として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 抗体がウイルスを攻撃しているので、これから肝炎が急に悪化する。抗体陽性で遺伝子陰性は感染が治まった状態を示し、急な悪化の兆しではありません。
- ⑵ ワクチンを接種して免疫ができた状態で、再び感染することはない。C型肝炎には実用化されたワクチンがなく、抗体は感染によってできたものです。
- ⑶ 生まれたときに母親から移った抗体が、今も残っている。母親からの抗体は乳児期のうちに消え、成人まで残ることはありません。
- ⑷ 過去に感染したが、ウイルスは体から排除されている可能性が高い。抗体は過去の感染でも残ります。遺伝子が検出されないことから、現在は感染が続いていないと考えます。
- ⑸ 現在もウイルスが肝臓で増えており、直ちに抗ウイルス薬が必要である。ウイルスの遺伝子が検出されておらず、現在の持続感染を示す所見はありません。
解説
過去に感染したが、ウイルスは体から排除されている可能性が高いと解釈します。C型肝炎ウイルスの抗体は、感染が治まったあとも長く陽性が続くため、抗体だけでは今も感染しているかどうかは分かりません。血液中のウイルスの遺伝子を調べ、検出されれば持続感染、検出されなければ過去の感染と判断します。C型肝炎ウイルスに対するワクチンはなく、抗体は感染によってできたものです。
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