52歳の男性。職場の健康診断で受けた2日法の便潜血検査で、1日分が陽性であった。…
52歳の男性。職場の健康診断で受けた2日法の便潜血検査で、1日分が陽性であった。腹痛や血便などの症状はない。男性は「便潜血が陽性ということは、大腸癌があるということですか」と尋ねた。この検査の位置づけについての説明として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 2日のうち1日の陽性なので偶然の結果と考え、来年の健康診断まで様子をみると説明する1日でも陽性なら精密検査の対象です。陽性の結果を偶然として扱うと、癌を見逃すおそれがあります。
- ⑵ 陽性になったので大腸癌があると確定し、すぐに手術を受ける病院を紹介すると説明するふるい分けの検査の陽性は診断の確定ではありません。痔や良性のポリープでも陽性になります。
- ⑶ 精密検査が必要な人を選ぶための結果で、癌かどうかは大腸内視鏡で確かめると説明する便潜血検査は症状のない人から精密検査の必要な人を選び出すふるい分けの検査です。陽性でも癌とは限らず、診断は内視鏡で確かめます。
- ⑷ 便潜血検査をもう一度くり返し、2回とも陽性になった場合に限って内視鏡を考えると説明するくり返して陰性が出ても、最初の陽性の意味は消えません。再検査ではなく精密検査に進みます。
- ⑸ 腫瘍マーカーの血液検査を行い、値が正常であれば癌は否定できるので安心してよいと説明する腫瘍マーカーは早期の大腸癌では上がらないことが多く、正常でも癌を否定する根拠にはなりません。
解説
最も適切なのは、精密検査が必要な人を選び出すための結果で、癌かどうかは大腸内視鏡検査で確かめると説明することです。便潜血検査は、症状のない多くの人から大腸癌の可能性がある人を選び出すふるい分けの検査で、陽性でも実際に癌が見つかるのは一部です。一方、陽性の人を放置すると癌を見逃すおそれがあるため、くり返しの検査や腫瘍マーカーではなく、大腸内視鏡による精密検査で確かめることが大切です。
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