66歳の女性。腹痛の原因を調べるため、ヨードを含む造影剤を使った腹部CTを本日行…
66歳の女性。腹痛の原因を調べるため、ヨードを含む造影剤を使った腹部CTを本日行う予定になった。検査の前に研修医が病歴を確認している。造影剤を使う前に聴取する事項として最も重要なのはどれか。
- ⑴ 両親や兄弟に、同じような腹痛で手術を受けた人がいるかどうかと、その手術の時期家族歴は腹痛の診断には役立つことがありますが、造影剤を安全に使えるかの判断には関わりません。
- ⑵ これまでに造影剤を使った検査で、発疹や息苦しさが出たことがあるかどうか過去に造影剤で過敏反応を起こした人は、再び起こす危険が高くなります。造影剤を使う前に必ず確かめるべき病歴です。
- ⑶ 子どものころにかかった麻疹や水痘などの感染症の種類と、かかった年齢小児期の感染症の既往は、造影剤の副作用の起こりやすさを判断する手がかりにはなりません。
- ⑷ 最後に食事をとった時刻と、その食事の内容に脂っこいものが含まれていたか食事の内容は腹痛の原因を考える手がかりにはなりますが、造影剤の安全性に関わる最重要の情報とはいえません。
- ⑸ 過去に受けた健康診断の胸部エックス線写真で、異常を指摘されたことがあるか胸部エックス線の既往は、造影剤による副作用の危険を判断する材料になりません。
解説
最も重要なのは、これまでに造影剤で発疹や息苦しさが出たことがあるかを確かめることです。ヨード造影剤は、じんま疹や呼吸困難、血圧低下などの過敏反応を起こすことがあり、過去に反応を起こした人では再び起こる危険が高くなります。あわせて、気管支喘息の有無や腎機能、糖尿病の薬の内服なども確認します。小児期の感染症や家族の手術歴、食事の内容は、造影剤を安全に使えるかの判断には直接関わらない情報です。
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