48歳の男性。高血圧の治療を自己判断でやめていた。2日前から強い頭痛と吐き気があ…
48歳の男性。高血圧の治療を自己判断でやめていた。2日前から強い頭痛と吐き気があり、本日、物が見えにくくなり、意識がややぼんやりしてきた。血圧は236/138 mmHg。眼底で乳頭のむくみと出血がある。頭部CTで出血や梗塞はない。降圧の進め方として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 入院させて静脈から降圧薬を持続投与し、数時間かけて段階的に下げる。高血圧性脳症では速やかな降圧が必要ですが、急に下げすぎると臓器の血流が不足するため、静注薬で段階的に下げます。
- ⑵ 以前の内服薬を再開して帰宅させ、1週間後の外来で血圧を確かめる。意識障害や眼底の変化があり、臓器の障害が進んでいる緊急の状態です。帰宅させてはいけません。
- ⑶ 脳の血流を保つため血圧は下げず、昇圧薬を投与する。著しい高血圧で臓器が障害されており、昇圧薬は状態を悪化させます。
- ⑷ その場で正常な血圧まで一気に下げるため、強い降圧薬を大量に投与する。急激に正常まで下げると、脳や心臓、腎臓の血流が不足して虚血を起こすおそれがあります。
- ⑸ 頭痛を抑えるため鎮痛薬を投与し、血圧は自然に下がるのを待つ。臓器の障害が進む状態で降圧を行わないと、脳の障害が悪化します。
解説
入院させて静脈から降圧薬を持続投与し、数時間かけて段階的に下げるのが適切です。著しい高血圧に頭痛、意識の変化、視力障害、乳頭のむくみを伴う場合は、高血圧性脳症などの高血圧緊急症として直ちに治療します。ただし、長く高血圧が続いた人では臓器の血流を保つ範囲が高い方にずれているため、急に正常まで下げると虚血を起こします。調節しやすい静注薬で、最初の1時間は25%以内を目安に段階的に下げます。
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