60歳の男性。3か月前から、坂道を急いで上ると胸が締めつけられ、立ち止まると数分…
60歳の男性。3か月前から、坂道を急いで上ると胸が締めつけられ、立ち止まると数分で治まる。安静時の症状はない。運動負荷試験で労作性狭心症と診断された。喘息や徐脈はない。発作を起こりにくくするために、心臓の酸素の消費を減らす目的で用いる薬として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 心筋の収縮力を強めるジギタリス収縮力を強めると酸素の需要が増え、狭心症の予防には向きません。
- ⑵ 心拍数を上げて心拍出量を増やすβ刺激薬心拍数を上げると酸素の需要が増え、狭心症は悪化します。
- ⑶ 血糖を下げるインスリンインスリンは心筋の酸素需要を減らす薬ではありません。
- ⑷ 気管支を広げるテオフィリンテオフィリンは心拍数を上げることがあり、狭心症の予防には用いません。
- ⑸ 心拍数と心筋の収縮力を抑えるβ遮断薬β遮断薬は心拍数と収縮力を抑えて心筋の酸素需要を減らし、労作性狭心症の発作を起こりにくくします。
解説
心拍数と心筋の収縮力を抑えるβ遮断薬が適切です。労作性狭心症は、冠動脈の狭窄によって、運動で増えた心筋の酸素需要に供給が追いつかなくなって起こります。β遮断薬は心拍数と収縮力を抑えて酸素の需要を減らし、拡張期を長くして冠血流も保ちます。一方、冠動脈のけいれんによる安静時の狭心症では、β遮断薬が悪化させることがあり、カルシウム拮抗薬を用います。あわせて抗血小板薬や脂質の管理を行います。
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