45歳の男性。肺結核と診断され、イソニアジド、リファンピシン、エタンブトール、ピ…
45歳の男性。肺結核と診断され、イソニアジド、リファンピシン、エタンブトール、ピラジナミドの4剤で治療を始めることになった。男性は糖尿病のほかに、心房細動でワルファリンを内服している。治療を始めるにあたっての説明として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ワルファリンは結核の薬と影響し合わないので、量は変えずにそのまま続ける。リファンピシンはワルファリンの効果を弱めるため、凝固の検査を見ながら量を調整します。
- ⑵ 4剤を毎日交代で1種類ずつ飲むことで、副作用を減らす。結核は複数の薬を同時に飲んで耐性菌の出現を防ぎます。1種類ずつでは耐性ができやすくなります。
- ⑶ 症状がよくなれば、2週間ほどで治療をやめてかまわない。結核の治療は少なくとも6か月続ける必要があり、途中でやめると再発や耐性菌の原因になります。
- ⑷ リファンピシンを飲むと、尿や涙が赤橙色になることがある。リファンピシンは赤い色素をもつ薬で、尿や汗、涙が赤橙色に着色することがあり、事前に説明します。
- ⑸ リファンピシンは肝臓の薬物代謝酵素を強め、ワルファリンの効果を弱める。リファンピシンは代謝酵素を誘導し、ワルファリンなど多くの薬の血中濃度を下げるため、量の調整が必要です。
解説
正しいのは、リファンピシンで尿や涙が赤橙色になることがあることと、リファンピシンがワルファリンの効果を弱めることです。リファンピシンは肝臓の薬物代謝酵素を強く誘導するため、ワルファリン、経口避妊薬、一部の血糖降下薬などの効果を弱めます。併用する薬の量の調整と検査が必要です。結核の治療は複数の薬を同時に、少なくとも6か月続けることが基本で、イソニアジドによる肝障害や末梢神経障害などにも注意します。
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