7歳の男児。昨日から38.8℃の発熱とのどの痛みがあり受診した。咳や鼻水はない。…
7歳の男児。昨日から38.8℃の発熱とのどの痛みがあり受診した。咳や鼻水はない。両側の扁桃が赤く腫れて白い膿が付着し、前頸部のリンパ節が腫れて痛む。咽頭の迅速検査でA群溶血性レンサ球菌が陽性であった。治療として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 抗ウイルス薬を5日間内服させ、のどの痛みが強い間は登校させる。原因は細菌であり、抗ウイルス薬は効きません。
- ⑵ ペニシリン系の抗菌薬を、症状がよくなっても決められた日数飲み続ける。溶連菌による咽頭扁桃炎は抗菌薬で治療し、リウマチ熱などの合併症を防ぐため十分な期間内服します。
- ⑶ 扁桃に膿があるので、直ちに全身麻酔で両側の扁桃を摘出する。急性の扁桃炎は抗菌薬で治療します。この時点で扁桃の摘出を行う必要はありません。
- ⑷ 熱が下がったら、その時点で抗菌薬の内服をやめてよいと説明する。熱が下がっても菌が残ることがあり、合併症の予防には決められた期間の内服が必要です。
- ⑸ ウイルスによるかぜと同じなので、抗菌薬は使わずに解熱薬で経過を見る。迅速検査で溶連菌が確認されており、抗菌薬で治療する細菌感染です。
解説
ペニシリン系の抗菌薬を、症状がよくなっても決められた日数飲み続けるのが適切です。咳や鼻水がなく、扁桃に膿が付着し、前頸部のリンパ節が腫れて痛む咽頭扁桃炎で、迅速検査が陽性であれば、A群溶血性レンサ球菌による感染と診断できます。この感染では抗菌薬による治療が必要で、症状が軽くなっても途中でやめずに続けることで、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症を防ぎます。
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