45歳の男性。2か月前から気分が落ち込み、眠れず、仕事に集中できない。以前は楽し…
45歳の男性。2か月前から気分が落ち込み、眠れず、仕事に集中できない。以前は楽しめた釣りにも興味がわかない。うつ病と診断され、抗うつ薬の内服を始めることになった。男性は「自分が弱いからだ。もっと頑張らないといけない」と話している。医師の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 体を動かせば気分が晴れるので、毎日激しい運動を続けて考えすぎないよう指導する。疲れきっている時期に激しい運動を課すのは負担になります。まず休養を優先します。
- ⑵ 薬を飲めばすぐに元気が出るので、来週から残業も含めて仕事を元どおりにするよう伝える。抗うつ薬の効果が出るまでには数週間かかります。急に負担を戻すのは不適切です。
- ⑶ 病気による症状であると伝え、休養をとることを勧めて、仕事の負担を減らす方法を一緒に考える。うつ病の治療では、病気と理解してもらい、十分な休養を確保することが基本です。
- ⑷ 「気持ちの持ちようで治るので、もっと頑張りましょう」と励まして、仕事を続けさせる。うつ病の人を強く励ますと、頑張れない自分を責めて症状が悪化するおそれがあります。
- ⑸ 気分転換のために、仕事を辞めて家を売り、田舎へ引っ越すことを今すぐ決めるよう勧める。うつ状態では判断力が落ちています。退職や転居などの大きな決定は回復するまで先に延ばします。
解説
病気による症状であると伝え、休養を勧めて、仕事の負担を減らす方法を一緒に考えるのが適切です。うつ病は気持ちの弱さによるものではなく、治療の対象となる病気です。治療の基本は、病気について理解してもらうこと、十分な休養をとること、薬物療法です。強い励ましは、頑張れない自分を責める気持ちを強めるおそれがあります。退職などの大きな決断は、回復するまで先に延ばすよう勧めます。
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